音と音楽の話 / Sound and Music

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ポータブルレコーダー SONY IDC-SX2000

リチウムイオンバッテリーが搭載されたSONYの小型レコーダー「IDC-SX2000」が手元に来たので、ここ数年メインで使用しているTASCAM DR-44WL、そして普段メモとして最も使用頻度が高いと思われるiPhoneとも比較してみた。

 

SONYIDC-SX2000はとにかく軽くて薄い。もしこれが使える音質であれば、2ch録音で事足りる場面にTASCAMを持ち出す必要がなくなる。

 

今回は単純に1メートルほどの距離に3機種を並べてアコギを弾いてみた。

 

1. TASCAM DR-44WL

この機種は4ch録音が可能なハイスペックレコーダー。バンドのリハなどでマイクでのエアー録音に加えてベースのライン録音を足したり、ミキサーからボーカルとキーボードを別トラックでライン録音したり、非常にクリアな録音ができる。

個人的にちょっと気に入らないのはマイクがXY固定な事。ABで良いと思うシチュエーションも多いので可動式にして欲しかった。あと、ジョグダイヤルの反応があまり良く無いこと。操作性はあまり良いとは言えない。

とは言え、これに替わる製品は目下見当たらないので非常に重宝している。

 

今回録音して改めて感じる印象は低音がしっかり録音されているという事。

この手のレコーダーにありがちな中高音がキンキンした音にならずにナチュラルな音質が得られる事。

※以前アコースティックライブで使用したけど、アコギ、バイオリン、パーカッションの音質も非常に柔らかい。(https://soundcloud.com/suga-shin/mitsuyo-with-151205-live-digest

 

soundcloud.com

 

2. SONY IDC-SX2000

TASCAMに比べると低音が少ないので少し軽い(薄い)音質。ただし、2本のマイクの縦位置がTASCAMとは違って揃っているせいか、音の焦点(位相)はこっちの方が優れている。非常に自然なステレオ音像が得られた。また、低音が少ないのはアコギのブーミーな低音を拾わないのでちょっとしたメモをすぐに聞きやすい音質でメモするという目的には適していると思える。 

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2. iPhone 6s

iPhoneのボイスメモは侮れない実力。レンジが狭いけどその分耳に痛い部分はないので聞きやすい。メモとしては味があって良いが、聴かせたい音にするのはやはり専用レコーダーを使った方が良さそう。

 

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Guitar : K.Yairi GF-7